うえぶ.ひだまりトップページ > 特集記事 > [楽しく、おいしく、食べる。]おいしい地産地消を目指して。



食べることは、人が生きていくうえで欠かせない行為。
「食が人をつくる」という言葉もあるように、
体だけでなく、人格形成にも大きな役割を果たします。
今回の特集では「食べる」をキーワードに、
食がつなぐ家族の絆や家族団らんの大切さ、
地産地消に取り組む人たちの
こだわりについてご紹介します。





「野菜本来の味を楽しめるのが有機野菜の特徴」と語る未知男さん。

熊本県との県境にある出水市境町。国道3号線から細い山道を数分上ったところに、"てさぐり共同農園『杉村農園』"があります。「この時期、主に育てているのは大根や水菜、小松菜、チンゲンサイといった葉物が多いですね」と、二代目の杉村未知男さんが教えてくれました。

4ヘクタールにもおよぶ畑は段々畑になっていて、見晴らしは最高。眼下には八代海や長島、長崎の島々が広がります。天気の良い日には、遠く雲仙岳を望むこともできるそうです。

こちらで育てているのは有機野菜。そのまま食べてもおいしい有機野菜は、栄養価が高く健康的です。また、農薬を使わないので、安全性も保証されています。

杉村農園でも、農薬や化学肥料は使用していません。そのため、葉っぱに虫が食べた穴が開くこともしばしば。しかしそれこそ、有機野菜であることの証しでもあります。
「もう、これはしょうがないですね。自然とともに、と言ったら格好良すぎかもしれませんが、自分にできることをしていくだけだと思っています」

もともとは父親の栄治さんが約35年前に始めた農園。未知男さんが農園を手伝うようになったのは7年前。それまでは東京で働いていたそうです。現在は栄治さんと叔父である福蔵さんと一緒に、露地栽培で野菜づくりに励んでいます。また、育てた野菜はすべて契約先に卸しています。

夏はオクラやピーマン、キュウリなどを育てており、最近ではグリーンリーフの栽培も始めました。この地域特有の赤土で育った大根は、特に評判がいいとのこと。
「赤土って実は痩せた土地なんですよ。だからこそ、そのストレスに耐えるために野菜そのものの力、おいしさが増すのだと思います。この小松菜を見てください。茎がすごく太いでしょう。ハウスで育てた小松菜だと、ここまで太くなると固くなるのですが、うちの小松菜は柔らかくて甘いんですよ」

これからも土が持つ力「地力」を借りながら、将来的にはオープン農園をやってみたいと夢を語る未知男さん。愛犬のタロウとともに八代海を望みながら土と向き合う時間が、これからも増えそうです。

 



鹿児島市役所のすぐ近くにある古ビルの1階に、昨年7月オープンした「農園食堂 森のかぞく」。有機野菜や米をふんだんに使ったメニューが特徴で、オープン以来、特に女性から圧倒的な支持を受けています。

店を切り盛りするのは、園山小雪さんと調理を担当する弟の作太郎さん姉弟。店で使用する野菜のほとんどは、鹿児島市五ヶ別府町と湧水町で有機農園を営んでいる実家から毎朝届いたものを使用しています。また、前ページで紹介した杉村農園からも仕入れています。
「小さい頃から父が育ててきた野菜を食べて育ってきました。私たち姉弟にとっては当たり前の日常でしたが、意外とおいしい野菜を食べる場が鹿児島にないことに気付き、また、父から『収穫した野菜を食べてもらえる場を作りたい』という手紙をもらったことから、開業を決めました」

そんな有機野菜を使う同店が目指しているのは、自然のおいしさがたっぷり詰まった素材の良さを引き出すとともに、家庭ではなかなかできないような味だそうです。


農園食堂 森のかぞく
鹿児島市名山町2-1
レトロフトチトセ1F
TEL. 099-227-2708
ランチ 11:00~15:00(14:30LO)
ディナー 18:00~22:00(21:00LO)

ランチの一番人気は「農園ごはん」(750円)。日によって違いますが10種類以上の野菜を使用し、見た目にも野菜の鮮やかな色が映えて食欲をそそります。また、意外に食べ応え充分なのもうれしい限り。「おいしい料理にはガスの炎が欠かせません。ガスなら目でも体でも熱を感じることができるので、調理も感覚でできるのがいいですね」という作太郎さんの丁寧な仕事ぶりも光ります。
「野菜は旬に味わうのが一番おいしいと思います。お客さまがその旬の野菜を食べて、幸せを感じてもらえるようなお店にしていきたいですね」

女性だけでなく、男性にも来てほしいと小雪さん。野菜本来の味を、さらにおいしく味わってみてはいかがでしょうか。

 



新聞やニュースで報道される世界各地での異常気象による被害は、最近になってますます多くなってきているのではないでしょうか。この異常気象の原因は地球温暖化であり、その対策は二酸化炭素などの温室効果ガスを抑制するほかありません。

日本のエネルギーは原油や天然ガスなどの化石燃料であり、そのほとんどは海外からの輸入に頼っているのが現状です。日本近海で発見されているメタンハイドレードの利用には期待も大きいところですが、その実用化にはまだ時間が必要とされています。

このようなことから、太陽光や風力・地熱等の再生可能エネルギーの使用割合を上げることが、今の地球にとって最も重要だと考えられます。

再生可能エネルギーの一つに「バイオガス」があります。これは、生ごみや下水汚泥、焼酎粕などからメタンを製造し、化石燃料に代わって利用することができる地産地消も可能なエネルギーです。

私たちの住む鹿児島は、全国でも有数の畜産県であり、牛や豚からの糞尿は膨大な量があります。この糞尿からもメタンを製造することができるので、うまく利用することができれば、化石燃料に頼らない「エネルギー自給率の向上」と「地球温暖化防止への貢献」という一石二鳥の役目を果たすことが期待できます。

こういった鹿児島での地産地消エネルギーの実現に向けて、日本ガスでは鹿児島県より補助金をいただき、畜産糞尿からのバイオガス有効利用について研究を行っています。また、鹿児島市においては、生ごみをバイオガス化する計画が進められています。

再生可能エネルギーの早期実用化に向け、より一層の検討を進めていきたいと思います。

 

Yahoo!ブックマークに登録
このエントリーをはてなブックマークに追加