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「鍵」の意味を持つ不思議な花屋さん


鹿児島市上福元町にある花屋「NØGLE(ノイル)」。
デンマーク語で「鍵」という意味を持つこのお店は、温室のような店内に頭上から植物がぶら下がっていたり、
おしゃれな雑貨が並んでいたりと、どことなく北欧的なイメージが感じられます。


「暮らしの中にナチュラルに溶け込むようなアイテムや、暮らしのヒントが詰まった花や植物、
その飾り方や楽しみ方などを提案していくフローリスト(花屋)だと思っています。
私たちの空間に足を踏み入れた瞬間、暮らしが少しだけ楽しくなるようなきっかけや驚きをつかんでほしい、
という思いを店名に込めました」


そう教えてくれたのは、オーナーの坂口順一郎さん。
お客さまのお好みやオーダーに合わせて商品を揃えたり、直接お届けに行くこともあるのだとか。
鮮度のいい生花や植物を提供するために、空調システムで空調を制御することで、
植物にとって最適な環境を作り出しています。


とはいえ敷居は全く高くないので、ふらっと入っても全然ОK。
商品の数こそ少ないかもしれませんが、その飾り方や楽しみ方などを
坂口さんやスタッフの方が優しく教えてくれます。


またノイルでは、シーズンごとにテーマを決め、不定期にワークショップも開催しています。
「店内にある商品も、実は100円ショップで購入した材料を使って僕が作ったものが結構あるんですよ」
ですが、受講生が坂口さんと同じように作ってもどこか違うのだとか。
「そこが一応、プロとの違いということで」と、少しだけ自慢げに笑う坂口さん。
毎週末仕事で福岡に行ったり、テレビ番組のセットやイベントの企画も担当するなど、
そのセンスを遺憾なく発揮しています。

 


写真左:小学校で使われていたという引き出しも、店内のインテリアとして自然に溶け込んでいる。
写真中:北欧的な雰囲気が漂う店内。天井からも商品が吊り下げられている。
写真右:花瓶や鉢に生けた状態で販売されているのも特徴。

 

国内外での経験がお店の基盤に


関西の大学を卒業後、国内大手のフラワーサービス会社に入社した坂口さん。
ホテルやブライダルなどのイベントで花の飾り付けをしていく中で、
「もっと花の勉強がしたい」と考えるようになりました。


「せっかく勉強するなら、有名なターゲ・アンデルセンさんに学びたいなと。
アポイントも取らずに訪ねたんですけど、どうにかなるかなと思って。
鹿児島人なので、『泣こよかひっとべ』の精神ですよね(笑)」


ターゲさんはデンマークのフラワーアーティスト。
工房そのものが観光名所としても知られています。
いきなり押しかけてきた日本人を面白いと感じたのか、無事に修行させてもらえることになった坂口さん。
厳しかったけれど楽しかったと振り返ります。


「僕と同じように世界中から何人も修行に来た人がいて刺激になりました。
花の知識や技術はもちろんですけど、北欧の文化も面白かった。シンプルでセンスがありました。
その時に学んだことが、お店のコンセプトにもつながっています。」


そして2年間の修業を終え、帰国後は実家のイベント業をしばらく手伝い、
2012年、満を持してノイルをオープンしました。

 


① 店内には湿度や室温を調整する空調システムが2基ある。
② 「商品を買わなくても話だけでもしに来ていただければ」と坂口さん。
③ 取材時に坂口さんが手作りしていたオリジナルキャンドルアレンジメント。

 

グリーンを飾って暮らしをもっと楽しく


普段の暮らしの中で、花や植物をどうインテリアとして生かしていくか。そんなに難しく考える必要はありません、と坂口さんは言います。


「例えば一輪挿しに花を一本、毎日新しいものに代えるだけでも気分が違うと思うんです。その一輪挿しも、決して高価なものでなくていい。楽しむ心が大切かなと思います」


実は鹿児島県の花の消費量は、最近著しく減っているそう。
墓や仏壇に花を供える習慣が、少しずつ廃れつつあるのではと坂口さんは危機感を抱いています。


「だからこそ、花にまつわる文化のにおいを売っていきたいと思います。
どこに飾るか、どうやったら喜んでくれるか。そういう気持ちでこれからも提案していきたいですね」


さりげなくグリーンを飾って気持ちをリフレッシュ。
そんなちょっとしたことで、日々の暮らしをより心地よく過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

NØGLE(ノイル)
《住所》 鹿児島市上福元町6380-9
《電話》 099-202-0087
《営業時間》 11:00〜19:00
《定休日》 日曜日

 

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